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パイロットウォーターについて
エンジンの冷却水は、プロペラ付近にある吸水口から取り込み、エンジンの周りをまわって排気ガスといっしょに水中に排出されます。しかし全部を水中に排出してしまうと冷却水が循環しているかどうかわからないため、排出する冷却水の一部を分岐させてエンジン本体下部から排出し、冷却水が循環しているかどうかがわかるようにしています。
これを「パイロットウォーター」といいます。
(「モニター」あるいは「テルテール」という言い方もあるようです)
エンジンを回している間は必ず、パイロットウォーターが出ているかどうか確認し、もし出ていないときは直ちにエンジンを止めて点検してください。
パイロットウォーターが出ない原因は、
・ 冷却水の吸水口にビニールなどのごみが詰まっている (海上で走行中)
・ 吸水口に水がうまく供給されていない (上架後の洗浄中)
の 2つです。
これ以外の原因はほとんどありません。
パイロットウォーターが出ていない(冷却水が循環していない)状態でエンジンを回すと、ウォーターポンプのゴム製のインペラーが焼損し、エンジンはオーバーヒートで止まります。こうなってしまうと、上記の原因を取り除いたとしてもインペラーを交換するまでは復帰できず、海上では事故につながります。修理(インペラーの交換)には 3~4万円かかります。
このトラブルは、最近では 2009年夏 と 2011年はじめ の2回起こっています。(2回ともインペラーの焼損状態は同じです)
エンジンを使用する際は、くれぐれもご注意ください。
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